シラバス情報

授業情報
カリキュラム年度    2020 授業開講年度    2021年度
学科    環境学部 地球環境学科
授業科目分野    地球科学
開講年次    1
開講期    後期
GSA102S
科目コード    QBMGSA102S
履修区分    選択
単位数    2
授業科目名    大気水圏の科学B
担当者漢字名称    内藤 望
担当者カナ名称    ナイトウ ノゾム
研究室    21-410
メールアドレス    n.naitoh.r2@it-hiroshima.ac.jp
オフィスアワー    https://www.it-hiroshima.ac.jp/campuslife/support/officehour/
上記URLもしくは本学HPの「在学生の方へ->オフィスアワー」から担当者のオフィスアワーを確認ください。
 
授業の目的    大気水圏における運動や現象は、時間的にも空間的にも大小様々なスケールで存在している。その中から、地球環境を理解する上で重要なものを中心に学習する。講義内容は各論的なものとなるが、いずれも単なる現象面の知識のみに終わらず、関連する物理的な考え方を修得することを目的とする。
ディプロマ・ポリシーと関連性
DP1(知識・理解) D(2) 地球環境技術者として、地球科学分野、環境共生分野、環境情報分野に関わる幅広い基礎的知識を修得し、様々な地球環境問題を科学的に理解できる。
履修条件    「大気水圏の科学A」の履修を前提とし、「地球科学概論」とも関連がある。また特に、「地球環境物理学」「気象と水の災害」「地球環境システム論」等の科目内容へ接続する。
キーワード    気象 降水過程 雪氷 氷河 地下水 気候変動
 
履修上の留意事項    「暗記」ではなく授業内容を「理解」することが何より大切である。そのため授業中は集中して受講し、授業後の加筆・整理も含めてしっかりとしたノートを作るように。

授業計画    内容    担当者    事前・事後学習   
第1回    ガイダンス 事前:60分 「大気水圏の科学A」の内容を振返り、特に気象・気候学の分野で関心のある未習得のトピックについて考えておく
事後:140分 授業内容を振り返り、本授業で取扱うトピックと自らの関心との一致/相違について、整理しておく
第2回    大気湿潤度と上昇気流 事前:60分 教科書の該当部分(3.7節)を熟読し、大気の湿潤度を表す諸指数について予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、大気の上昇流が生まれる要因や雲や降水に至る過程等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第3回    気温高度減率と大気安定度 事前:60分 教科書の該当部分(3.9節)を熟読し、気温の高度減率の種類について予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、大気の安定度の考え方程等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第4回    降水過程 事前:60分 教科書の該当部分(4.2~4.4節)を熟読し、エアロゾルについて予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、大気中の水蒸気が雲粒、雨粒へと成長するプロセス等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第5回    熱帯低気圧 事前:60分 教科書の該当部分(8.7,8.8節)を熟読し、台風と温帯的厚の違いについて予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、熱帯低気圧・台風の発生や構造的な特徴等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第6回    海陸風とモンスーン 事前:60分 教科書の該当部分(8.9,7.4節)を熟読し、海陸風について予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、アジア・モンスーンが発生するメカニズム等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第7回    雪氷圏の分布 事前:60分 配付資料や参考書等で、地球上の雪氷分布について予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、雪と氷の定義や季節性/多年性雪氷の区分等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第8回    氷河と氷床 事前:60分 配付資料や参考書等で、積雪と氷河の違いについて予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、氷河の定義や分類、分布等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第9回    氷河の質量収支と流動 事前:60分 配付資料や参考書等で、氷河の流動について予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、氷河の質量収支、流動と氷河変動との関係等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第10回    気候変動と氷河 事前:60分 配付資料や参考書等で、世界各地の氷河変動について予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、気候変化に伴う氷河変動の実態や影響等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第11回    氷河変動と海水位変動 事前:60分 配付資料や参考書等で、南極氷床について予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、山岳氷河と大陸氷床との応答性の差異や、過去・将来における海面上昇への寄与等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第12回    地下水の分布と流動 事前:60分 配付資料や参考書等で、地下水の存在量について予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、地下水の存在形態や流動特性等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第13回    凍土の分布 事前:60分 配付資料や参考書等で、凍土の存在する地域について予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、永久凍土の分布や植生・気候への影響等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第14回    天気予報と気候予測 事前:60分 教科書の該当部分(10章)を熟読し、気象と気候との差異について予習し、疑問点を整理しておく
事後:140分 授業内容を振り返り、天気予報におけるカオス問題と気候の将来予測における問題との差異等等について、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく

到達目標と評価種別、その割合
DP    到達目標    比率   
DP(2) 大気水圏における様々な運動や現象のメカニズムを理解するとともに、地球の気候システムの全体像を把握することが目標である。 (1)大気安定度と降水過程 (2)熱帯低気圧と温帯低気圧 (3)雪氷圏の特徴と変動 (4)地下水の分布と流動 (5)過去の気候変動および将来の気候予測 100%
評価種別    比率   
定期試験 90%
レポート 10%

評価及び評価基準    @:到達目標(1)~(5)の全てが達成できている
A:到達目標(1)~(5)の大部分が達成できている
B:到達目標(1)~(5)の半分程度が達成できている
C:到達目標(1)~(5)の一部が達成できている
D:未到達(不合格)
科目GPA及び評価分布    令和2年度開講科目GPA:2.24
@:14.7% A:29.4% B:32.4% C:11.8% D:11.8%
※ 上記の割合は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%になりません。
課題(試験、レポート等)の学生への
フィードバック方法   
レポート課題に対しては、回収後に解説と講評を行う。回収した課題は、次年度以後の参考とするため、返却は行わない。

持続可能な開発目標(SDGs)との関連
SDGs 関連内容
13.気候変動に 具体的な対策を 本授業で扱う内容は、いずれも気候変動に深く関わる要素である

教科書    タイトル 著者名 発行所 出版年 ISBN ボタン
一般気象学 第2版補訂版 小倉義光 東京大学出版会 2016年 978-4130627252
配付プリント
参考書    タイトル 著者名 発行所 出版年 ISBN ボタン
水の気象学 武田喬男ほか 東京大学出版会 1992年 978-4130647038


能動的学習の授業手法
手法    授業実施回等   
ミニッツ・ペーパー 第6,11回ころに実施予定
グループワーク 授業中の課題提示の際には、学生同士で意見交換し合う

授業改善点など    授業への集中力低下を防ぐため、気分転換の時間を設けるよう留意する。
前年度授業アンケート結果    内藤 望 https://hitpo.it-hiroshima.ac.jp/PfStudent/LectureEnquete?year=2020&lecture_id=QBGSA10200
関連する資格    中学校教諭一種免許状(理科)、高等学校教諭一種免許状(理科):教科に関する選択科目
備考   
更新日時    2021年03月26日 11時11分16秒