シラバス情報

授業情報
カリキュラム年度    2020 授業開講年度    2022年度
学科    環境学部 地球環境学科
授業科目分野    環境共生
開講年次    2
開講期    後期
ESG201H
科目コード    QBMESG201H
履修区分    必修
単位数    2
授業科目名    環境アセスメント
担当者漢字名称    﨑田 省吾, 内藤 望, 岡 浩平
担当者カナ名称    サキタ ショウゴ, ナイトウ ノゾム, オカ コウヘイ
研究室    24-405
メールアドレス    s.sakita.24@it-hiroshima.ac.jp
オフィスアワー    https://www.it-hiroshima.ac.jp/campuslife/support/officehour/
上記URLもしくは本学HPの「在学生の方へ->オフィスアワー」から担当者のオフィスアワーを確認ください。
 
授業の目的    人工的環境の創造は,人間社会の発展に多大な貢献をしてきたが,一方でしばしば自然環境や歴史・文化環境などの保全を阻害したり,時には人々の生存条件にも警告を発するような事例も見られるようになってきた。そのため,各種の開発事業や人工的環境の創造を行うにあたっては,自然,社会,文化などの環境に与える影響についてあらかじめ調整・配慮するよう法的にも定められるようになった。本授業では,環境影響評価法の概要と環境アセスメントの手法について,具体的な実施例とともに学ぶ。
ディプロマ・ポリシーと関連性
DP1(知識・理解) D(1) 技術系人材として、幅広い教養と知識や倫理観を修得し、様々な環境問題の解決策や環境共生型・循環型社会の構築に向けた方策を理解できる。
DP2(思考・判断) D(4) 地球環境技術者として、環境共生型・循環型社会の構築に向けた様々な具体策の中から、現場や現状に応じた適切な方策を評価し、選択できる。
DP3(技能・表現) D(5) 技術系人材として、幅広い教養と知識や倫理観をもとに自らの考えを文章化あるいは図式化する技能を有し、他者に正確かつ分かりやすく表現できる。
履修条件    多くの環境要素を含む内容のため,環境共生概論,環境基礎化学,大気水圏の科学A・B,生物圏の科学,生態学,水質環境学など環境関連科目を履修しておくのが望ましい。
キーワード    環境影響評価 大気汚染 水質評価 生物・生態系評価
 
履修上の留意事項    レポートは,提出期限内に指定されたレターボックス等に提出する。

授業計画    内容    担当者    事前・事後学習   
第1回    ガイダンス,環境影響評価(環境アセスメント)とは? 﨑田 省吾 事前:100分 環境アセスメントの内容について,分かる範囲で事前に調べ,概略を把握しておく。
事後:100分 授業内容を復習し,環境アセスメントの理念と概要に対する理解を深める。
第2回    環境アセスメントの全体概要,手続き方法① 﨑田 省吾 事前:100分 配布資料を熟読し,環境影響評価の手続き方法の概略を把握する。
事後:100分 環境アセスメントの具体的な手続きと方法について復習し,ノートにまとめる。
第3回    環境アセスメントの手続き方法② 﨑田 省吾 事前:100分 前回内容の確認とともに,環境影響評価法に基づく環境アセスメントの手続きについて予習する。
事後:100分 環境アセスメントの具体的な手続きと方法について復習し,ノートにまとめる。
第4回    環境アセスメントにおける影響評価,予測(主として水環境) 﨑田 省吾 事前:100分 配布資料をもとに,水環境における環境影響評価の概略を把握する。
事後:100分 水環境における環境影響評価の具体的な手法について整理し,理解を深める。
第5回    生活環境影響調査 﨑田 省吾 事前:100分 廃棄物処理・処分施設について調べ,その概要を把握する。
事後:100分 廃棄物処理法における生活環境評価について,法によるアセスとの違い等をまとめる。
第6回    情報交流と合意形成,リスクコミュニケーション 﨑田 省吾 事前:100分 情報交流,合意形成,ならびにリスクコミュニケーションとは何か,概要を調べておく。
事後:100分 情報交流と合意形成,リスクコミュニケーションについて内容を整理し,その必要性について理解を深める。
第7回    前半のまとめ 﨑田 省吾 事前:100分 これまでの内容について,不明点がないか整理しておく。
事後:100分 これまでの内容について,興味のある部分を掘り下げて調べる。
第8回    環境アセスメントにおける大気環境分野の考え方 内藤 望 事前:60分 大気汚染について,事前に調べ,概略を把握しておく。
事後:140分 大気環境分野の考え方について復習し,ノートを加筆・整理して理解を深める。
第9回    大気質,悪臭の調査・予測技術 内藤 望 事前:60分 大気質や悪臭の調査法について,事前に調べ,概略を把握しておく。
事後:140分 大気質や悪臭の調査・予測法について復習し,ノートを加筆・整理して理解を深める。
第10回    環境アセスメント実施例 工場建設に伴う大気汚染の予測 内藤 望 事前:60分 大気汚染の予測計算法について,事前に調べ,概略を把握しておく。
事後:140分 大気汚染の環境アセスメントの具体例について,指示された課題に取り組み,理解を深める。
第11回    環境アセスメントにおける動物の影響評価 岡 浩平 事前:100分 野外の動物相の調査手法について調べる。
事後:100分 自然環境の調査・解析手法について復習し,理解を深める。
第12回    環境アセスメントにおける植物の影響評価 岡 浩平 事前:100分 野外の植物相および群落判定の調査手法について調べる。
事後:100分 環境保全措置の現状を整理し,現状の課題を考える。
第13回    環境アセスメントにおける生態系評価の考え方 岡 浩平 事前:100分 生態系評価手法のHEPについて,事前に調べ、概略を把握しておく。
事後:100分 HEPのHSIの計算方法について復習し、理解を深める。
第14回    環境アセスメントにおける生態系の評価方法 岡 浩平 事前:100分 HEPの計算の概念について調べ,概略を把握しておく。
事後:100分 HEPの計算問題の課題に取り組み,理解を深める。

到達目標と評価種別、その割合
DP    到達目標    比率   
DP(1) 環境アセスメントの理念と手法について理解し,その具体的な内容を説明できる。 40%
DP(4) 環境アセスメントの理念と手法について理解し,事業が及ぼす環境影響の低減を図る具体的な方策を提案できる。 30%
DP(5) 環境アセスメントの理念のもと,事業が及ぼす環境影響を説明でき,環境に配慮した事業の実施法の立案に寄与できる。 30%
評価種別    比率   
小テストの評価 50%
レポート 50%

評価及び評価基準    @:到達目標の全てが達成できている。
A:到達目標の大部分が達成できている。
B:到達目標の内容の過半数が達成できている。
C:到達目標の内容の6割程度が達成できている。
D:未到達(不合格)

(参考)R2年度評価分布:@:6.5%,A:26.9%,B:39.8%,C:21.5%,D:5.4%
科目GPA及び評価分布    令和3年度開講科目GPA:2.03
@:6.2% A:26.2% B:38.5% C:23.1% D:6.2%
※ 上記の割合は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%になりません。
課題(試験、レポート等)の学生への
フィードバック方法   
必要に応じてレポート返却や解答例の提示,全体の講評等によってフィードバックする。

持続可能な開発目標(SDGs)との関連
SDGs 関連内容
11.住み続けられる まちづくりを 環境に配慮した持続可能な人間生活を構築するための制度および対策手法を学ぶ。
15.陸の豊かさも 守ろう 環境に配慮した持続可能な人間生活を構築するための生態系調査および保全手法を学ぶ。

教科書    タイトル 著者名 発行所 出版年 ISBN ボタン
必要に応じて資料を配布する。
参考書    タイトル 著者名 発行所 出版年 ISBN ボタン
環境アセスメント学入門 環境アセスメント学会編 恒星社厚生閣 2019年 978-4769916338
環境気象学入門 大滝 栄治, 山本 晋, 岩田 徹 大学教育出版 2007年 978-4887307483


能動的学習の授業手法
手法    授業実施回等   
ミニッツ・ペーパー 複数回,実施する。
グループワーク 演習的な課題提示の際は、学生同士で意見交換し合う

授業改善点など    環境影響評価の範囲は多岐に渡ることから,実例をより多く紹介するとともに,他科目での授業内容との関連を明確にする。
前年度授業アンケート結果    﨑田 省吾 https://hitpo.it-hiroshima.ac.jp/PfStudent/LectureEnquete?year=2021&lecture_id=QBESG20100
関連する資格    自然再生士補
備考   
更新日時    2022年03月28日 10時38分59秒