シラバス情報

授業情報
カリキュラム年度    2016 授業開講年度    2018年度
学科    環境学部 地球環境学科
授業科目分野    地球科学
開講年次    2
開講期    前期
GSG133S
科目コード    QASGSG133S
履修区分    選択
単位数    2
授業科目名    地球環境物理学
担当者漢字名称    内藤 望
担当者カナ名称    ナイトウ ノゾム
研究室    21-410
メールアドレス    n.naitoh.r2@it-hiroshima.ac.jp
オフィスアワー    https://www.it-hiroshima.ac.jp/campuslife/support/officehour/
上記URLもしくは本学HPの「在学生の方へ->オフィスアワー」から担当者のオフィスアワーを確認ください。
 
授業の目的    地球環境システムの構成要素のうち、特に大気水圏と地圏における自然災害を含む自然現象を正しく理解するためには、力学を核とする物理学の知識が欠かせない。すなわち大気・海洋の運動のための流体力学、気体の分子運動や熱エネルギーを扱う熱力学、地震のメカニズムのための振動論や波動論などが必要である。本科目では、これら地球環境における具体的な自然現象を対象とした物理学の基礎を修得することを目的とする。
ディプロマ・ポリシーと関連性
DP1(知識・理解) D(2) 地球環境技術者として、地球科学分野、環境共生分野、環境情報分野に関わる幅広い基礎的知識を修得し、様々な地球環境問題を科学的に理解できる。
DP2(思考・判断) D(3) 技術系人材として、幅広い教養と知識や倫理観をもとに論理的かつ倫理的な思考や判断ができ、環境共生型・循環型社会の構築に貢献できる。
履修条件    「基礎物理学A」「大気水圏の科学A,B」の履修を前提とし、「地圏の科学」とも関連がある。また、本科目以後に開設されている地球科学分野科目に対する基礎となる。
キーワード    連続体力学 流体力学 熱力学 地球自転 大気 海洋
 
履修上の留意事項    地球規模での自然現象を的確に理解するために必要な物理学的素養の修得を目標とする科目である。定性的な理解を超えて定量的な理解を目指すため、具体的に物理法則を自然現象に適用して自ら計算できるよう、毎回の授業の復習をしっかりしておくこと。

授業計画    内容    担当者    事前・事後学習   
第1回    ガイダンス、地球環境と物理学 内藤望 事前:60分 力学の基礎を復習しておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第2回    質点力学と連続体力学 内藤望 事前:60分 参考書等で授業内容の予習をしておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第3回    固体における応力と歪み 内藤望 事前:60分 参考書等で授業内容の予習をしておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第4回    ラグランジュ的視点とオイラー的視点 内藤望 事前:60分 参考書等で授業内容の予習をしておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第5回    理想気体の状態方程式 内藤望 事前:60分 教科書の該当部分を熟読して予習しておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第6回    静水圧平衡と気圧 内藤望 事前:60分 教科書の該当部分を熟読して予習しておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第7回    熱力学の第一法則と温位 内藤望 事前:60分 教科書の該当部分を熟読して予習しておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第8回    中間まとめ 内藤望 事前:120分 授業前半の内容を振り返り、理解度を高めておく
事後:60分 授業前半の内容を振り返り、理解度を確認する
第9回    等速回転運動の力学 内藤望 事前:60分 教科書の該当部分を熟読して予習しておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第10回    地球の自転とコリオリの力 内藤望 事前:60分 教科書の該当部分を熟読して予習しておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第11回    地衡風・地衡流 内藤望 事前:60分 教科書の該当部分を熟読して予習しておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第12回    大気・海洋の境界層内に働く力と流れ 内藤望 事前:60分 教科書の該当部分を熟読して予習しておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第13回    海洋におけるエクマン輸送と湧昇 内藤望 事前:60分 教科書の該当部分を熟読して予習しておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第14回    発散・収束と渦度 内藤望 事前:60分 教科書の該当部分を熟読して予習しておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく
第15回    ポテンシャル渦度の保存と西岸境界流 内藤望 事前:60分 参考書等で授業内容の予習をしておく
事後:120分 授業内容を振り返ってノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけその日のうちにしておく

到達目標と評価種別、その割合
DP    到達目標    比率   
DP(2) (4)大気・海洋における諸現象の力学的理解 25%
DP(3) (1)質点力学から連続体力学への導入  (2)熱力学の基礎(静水圧平衡、理想気体の状態方程式、熱力学の第一法則) (3)回転球面上での流体力学の基礎 75%
評価種別    比率   
定期試験 70%
レポート 30%

評価及び評価基準    @:到達目標(1)~(4)の全てが達成できている
A:到達目標(1)~(4)の大部分が達成できている
B:到達目標(1)~(4)の半分程度が達成できている
C:到達目標(1)~(4)の一部が達成できている
D:未到達(不合格)
科目GPA及び評価分布    平成29年度開講科目GPA:2.18
@:20.0% A:24.0% B:22.0% C:22.0% D:12.0%
課題(試験、レポート等)の学生への
フィードバック方法   
(1)中間まとめの回(第8回)は、中間テストを実施した後、問題を解説し、翌週に採点した答案を返却する。
(2)レポート課題に対しては、回収後に解説と講評を行う。回収した課題は、次年度以後の参考とするため、返却は行わない。

教科書    タイトル 著者名 発行所 出版年 ISBN ボタン
一般気象学 第2版補訂版 小倉義光 東京大学出版会 2016年 978-4130627252
配布プリント
参考書    タイトル 著者名 発行所 出版年 ISBN ボタン
地球環境を学ぶための流体力学 九州大学大学院総合理工学府大気海洋環境システム学専攻編 成山堂書店 2006年 978-4425713028
謎解き・海洋と大気の物理 保坂直紀 講談社 2003年 978-4062574143


能動的学習の授業手法
手法    授業実施回等   
ミニッツ・ペーパー 第4,8回ころに実施予定

授業改善点など    ミニッツペーパーの結果から、授業終了時刻ができるだけ定刻を超過しないよう、気を配る。
前年度授業アンケート結果    内藤 望 https://hitpo.it-hiroshima.ac.jp/PfStudent/LectureEnquete?year=2017&lecture_id=QAGSG13300
関連する資格    高等学校教諭一種免許状(理科):教科に関する選択科目
測量士補
備考   
更新日時    2018年04月03日 19時55分00秒