シラバス情報

授業情報
カリキュラム年度    2016 授業開講年度    2019年度
学科    環境学部 地球環境学科
授業科目分野    専門共通
開講年次    2
開講期    後期
CMC214H
科目コード    QASCMC214H
履修区分    必修
単位数    2
授業科目名    環境アセスメント
担当者漢字名称    今岡 務, 内藤 望, 岡 浩平
担当者カナ名称    イマオカ ツトム, ナイトウ ノゾム, オカ コウヘイ
研究室    24-404
メールアドレス    t.imaoka.er@it-hiroshima.ac.jp
オフィスアワー    https://www.it-hiroshima.ac.jp/campuslife/support/officehour/
上記URLもしくは本学HPの「在学生の方へ->オフィスアワー」から担当者のオフィスアワーを確認ください。
 
授業の目的    人工的環境の創造は,人間社会の発展に多大な貢献をしてきたが,一方でしばしば自然環境や歴史・文化環境などの保全を阻害したり,時には人々の生存条件にも警告を発するような事例も見られるようになってきた。そのため,各種の開発事業や人工的環境の創造を行うにあたっては,自然,社会,文化などの環境に与える影響についてあらかじめ調整・配慮するよう法的にも定められるようになった。本授業では,環境影響評価法の概要と環境アセスメントの手法について,具体的な実施例とともに学ぶ。
ディプロマ・ポリシーと関連性
DP1(知識・理解) D(1) 技術系人材として、幅広い教養と知識や倫理観を修得し、様々な環境問題の解決策や環境共生型・循環型社会の構築に向けた方策を理解できる。
DP2(思考・判断) D(4) 地球環境技術者として、環境共生型・循環型社会の構築に向けた様々な具体策の中から、現場や現状に応じた適切な方策を評価し、選択できる。
DP3(技能・表現) D(5) 技術系人材として、幅広い教養と知識や倫理観をもとに自らの考えを文章化あるいは図式化する技能を有し、他者に正確かつ分かりやすく表現できる。
履修条件    多くの環境要素を含む内容のため,環境共生概論,環境基礎化学,大気水圏の科学A・B,生物圏の科学,生物学,水質環境学など環境関連科目を履修しておくのが望ましい。
キーワード    環境影響評価 大気汚染 水質評価 生物・生態系評価
 
履修上の留意事項    レポートは,提出期限内に指定されたレターボックス等に提出する。

授業計画    内容    担当者    事前・事後学習   
第1回    ガイダンス,環境影響評価(環境アセスメント)の理念と概要 今岡 務 事前:90分 環境アセスメントの内容について,事前に調べ,概略を把握しておく。
事後:90分 授業内容を復習し,環境アセスメントの理念と概要に対する理解を深める。
第2回    環境影響評価法と環境アセスメント 今岡 務 事前:90分 配布資料を熟読し,環境影響評価法の概略を把握する。
事後:90分 環境影響評価法の目的と理念について,理解を深める。
第3回    環境アセスメントの手続きと方法 今岡 務 事前:90分 環境影響評価法に基づく環境アセスメントの手続きについて予習する。
事後:90分 環境アセスメントの具体的な手続きと方法について復習し,ノートにまとめる。
第4回    環境アセスメントにおける水環境の影響評価 今岡 務 事前:90分 配布資料をもとに,水環境における環境影響評価の概略を把握する。
事後:90分 水環境における環境影響評価の具体的な手法について整理し,理解を深める。
第5回    環境アセスメントにおける水環境の影響予測と対策 今岡 務 事前:90分 配布資料をもとに,水環境における環境影響評価の概略を把握する。
事後:90分 環境影響評価における予測と対策の具体的な手法について整理し,理解を深める。
第6回    廃棄物処理・処分施設と生活環境影響評価 今岡 務 事前:90分 廃棄物処理・処分施設について調べ,その概要を把握する。
事後:90分 廃棄物処理法における生活環境評価について,法によるアセスとの違い等をまとめる,
第7回    環境アセスメントの最新実施例 今岡 務 事前:90分 環境アセスメントの実施例を調べ,内容を整理する。
事後:90分 提示された環境アセスメント実施例の概略をまとめ,その配慮事項等を理解する。
第8回    中間まとめ 今岡 務 事前:150分 これまでの授業内容を復習し,理解を深める。
事後:30分 「まとめ」の内容を復習し,環境アセスメントの内容に対する理解度を高める。
第9回    環境アセスメントにおける大気環境分野の考え方 内藤 望 事前:60分 大気汚染について,事前に調べ,概略を把握しておく。
事後:120分 大気環境分野の考え方について復習し,ノートを加筆・整理して理解を深める。
第10回    大気質,悪臭の調査・予測技術 内藤 望 事前:90分 大気質や悪臭の調査法について,事前に調べ,概略を把握しておく。
事後:90分 大気質や悪臭の調査・予測法について復習し,ノートを加筆・整理して理解を深める。
第11回    環境アセスメント実施例 工場建設に伴う大気汚染の予測 内藤 望 事前:60分 大気汚染の予測計算法について,事前に調べ,概略を把握しておく。
事後:120分 大気汚染の環境アセスメントの具体例について,指示された課題に取り組み,理解を深める。
第12回    環境アセスメントにおける動物の影響評価 岡 浩平 事前:90分 野外の動物相の調査手法について調べる。
事後:90分 自然環境の調査・解析手法について復習し,理解を深める。
第13回    環境アセスメントにおける植物の影響評価 岡 浩平 事前:90分 野外の植物相および群落判定の調査手法について調べる。
事後:90分 環境保全措置の現状を整理し,現状の課題を考える。
第14回    環境アセスメントにおける生態系評価の考え方 岡 浩平 事前:90分 生態系評価手法のHEPについて,事前に調べ、概略を把握しておく。
事後:90分 HEPのHSIの計算方法について復習し、理解を深める。
第15回    環境アセスメントにおける生態系の評価方法 岡 浩平 事前:90分 HEPの計算の概念について調べ,概略を把握しておく。
事後:90分 HEPの計算問題の課題に取り組み,理解を深める。

到達目標と評価種別、その割合
DP    到達目標    比率   
DP(1) 環境アセスメントの理念と手法について理解し,その具体的な内容を説明できる。 40%
DP(4) 環境アセスメントの理念と手法について理解し,事業が及ぼす環境影響の低減を図る具体的な方策を提案できる。 30%
DP(5) 環境アセスメントの理念のもと,事業が及ぼす環境影響を説明でき,環境に配慮した事業の実施法の立案に寄与できる。 30%
評価種別    比率   
中間まとめの評価 50%
レポート 50%

評価及び評価基準    @:到達目標の全てが達成できている。
A:到達目標の大部分が達成できている。
B:到達目標の内容の過半数が達成できている。
C:到達目標の内容の6割程度が達成できている。
D:未到達(不合格)
科目GPA及び評価分布    平成30年度開講科目GPA:2.33
@:7.5% A:40.0% B:35.0% C:12.5% D:5.0%
課題(試験、レポート等)の学生への
フィードバック方法   
授業中に課した課題については、提出後の授業で適宜解説と講評を行う。ただし、提出したレポ-トは次年度以降の参考とするため、返却は行わない。

教科書    タイトル 著者名 発行所 出版年 ISBN ボタン
配布資料
参考書    タイトル 著者名 発行所 出版年 ISBN ボタン
環境アセスメントの実施手法 北山 正文他 日刊工業新聞社 2005年 978-4-526-05413-6
環境気象学入門 大滝 栄治, 山本 晋, 岩田 徹 大学教育出版 2007年 978-4887307483


能動的学習の授業手法
手法    授業実施回等   
ミニッツ・ペーパー 複数回,実施する。

授業改善点など    授業内容に関わる演習的なレポート課題を課し,事前事後学習を促すことで,理解度の向上を図る。
前年度授業アンケート結果    今岡 務 https://hitpo.it-hiroshima.ac.jp/PfStudent/LectureEnquete?year=2018&lecture_id=QACMC21400
関連する資格    自然再生士補
備考   
更新日時    2019年03月28日 13時52分25秒