シラバス情報

授業情報
カリキュラム年度    2018 授業開講年度    2021年度
学科    大学院工学系研究科 博士後期課程 知的機能科学専攻
授業科目分野    環境・社会基盤
開講年次    1
開講期    前期
ESL605S
科目コード    1BSESL605S
履修区分    選択
単位数    2
授業科目名    環境科学特論
担当者漢字名称    内藤 望, 田中 健路
担当者カナ名称    ナイトウ ノゾム, タナカ ケンジ
研究室    21-410
メールアドレス    n.naitoh.r2@it-hiroshima.ac.jp
オフィスアワー    https://www.it-hiroshima.ac.jp/campuslife/support/officehour/
上記URLもしくは本学HPの「在学生の方へ->オフィスアワー」から担当者のオフィスアワーを確認ください。
 
授業の目的    近年の気候変動、都市災害の多発、ならびに環境保全意識の高まり等を踏まえて、これからの社会基盤の設計や評価に従事する高度専門技術者・研究者にとって、社会基盤を取り巻く自然環境に対する専門的な理解が不可欠なものとなりつつある。すなわち、社会基盤に対する外力としての自然現象と、逆に社会基盤による影響を被る自然環境という、両面からの洞察力を修得する必要がある。本特論では、社会基盤との関係を念頭におきつつ、自然環境システムの諸要素に関する科学的洞察力の修得を目的とする。具体的には、近年の気象・土砂災害の発生メカニズムや予測・対策手法、気候変化の実態・影響と将来予測、そして諸開発事業による環境影響評価等に関する最新の研究事例の分析や評価を学び、自らの研究課題の深化に活かす。
ディプロマ・ポリシーと関連性
DP1(知識・理解) D(1) 研究指導領域における高度な知識を備え、課題の本質を理解することで幅広い視点から課題を解決するための卓越した自律的課題解決能力を有している。
DP2(思考・判断) D(2) 専門知識を活用して課題の本質を見極め、創造的に思考する優れた能力を備え、適切な課題解決方法を判断できる優れた研究推進能力を有している。
DP3(技能・表現) D(3) 研究成果を公表するための論理的な文章表現能力、プレゼンテーション能力及びコミュニケーション能力を備え、研究成果を学会等で広く社会に発信することができる高度な研究成果公開能力を有している。
DP4(関心・意欲・態度) D(4) 社会からの要請に関心を持つとともに、新領域の開拓にも意欲を示し、技術者又は研究者としての高い倫理観を備え、社会に対して責任ある行動をとることができる十分な社会貢献能力を有している。
履修条件    自然環境システムに関する基本的理解を前提として、発展的理解や影響評価・対策等への応用面を含めた議論を中心に授業を進める。
キーワード    気候変化 環境影響評価 自然災害 災害監視・予測 自然環境システム
 
履修上の留意事項    各回の授業内容を充分に復習し、積極的な意見および意義のある討論ができるよう、深く理解しておくこと。また授業内容を自分の視点で整理することが望ましい。

授業計画    内容    担当者    事前・事後学習   
第1回    ガイダンス、気候変動に関するシステム科学 内藤望 事前:60分 シラバスを熟読しておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第2回    地球温暖化に関する観測事実と将来予測 内藤望 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第3回    地球温暖化に関する影響と対策 内藤望 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第4回    氷河変動、海水位上昇の実態とメカニズム 内藤望 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第5回    都市の気候 内藤望 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第6回    日本における大雨発生頻度の変化 内藤望 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第7回    大気質・悪臭に関する環境影響評価の実例 内藤望 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第8回    対流圏大気科学(1) メソ降水系研究の最前線 田中健路 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第9回    対流圏大気科学(2)気候システムと局地気象災害 田中健路 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第10回    地圏システム(1) 土砂災害のメカニズム 田中健路 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第11回    地圏システム(2) 日本周辺における近年の地震・火山活動 田中健路 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第12回    自然環境に配慮したハードウェア防災 田中健路 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第13回    自然災害監視のための観測技術と課題 田中健路 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく
第14回    現象予測のための数値計算技術と課題 田中健路 事前:60分 前回までの授業内容を振り返るとともに、当日のトピックに関して下調べしておく
事後:140分 授業内容を振り返って、ノートの完成度を高めるなどの復習を、できるだけ当日のうちにしておく

到達目標と評価種別、その割合
DP    到達目標    比率   
DP(1) (1) 気候変動に関する科学的洞察力を修得する。 25%
DP(2) (2) 都市開発に伴う気候・大気環境への影響に関する科学的洞察力を修得する。 25%
DP(3) (3) 自然災害のメカニズムを高度な専門的視点から理解する上で不可欠な大気水圏および地圏に関するシステムを体系的に理解し、現在~近未来の喫緊の課題抽出と実行可能な解決策について提案することができる。 25%
DP(4) (4) 自然環境システムの解明や将来予測および対策構築を目的とした観測・数値モデルなどの様々なデータプロダクトの適切な利活用法について、科学的・技術的な視点から議論し、提案することができる。 25%
評価種別    比率   
レポート 40%
発表 30%
建設的討論への積極的参加 30%

評価及び評価基準    @:到達目標(1)~(4)の全てが達成できている。
A:到達目標(1)~(4)の大部分が達成できている。
B:到達目標(1)~(4)の一部が達成できている。
C:到達目標(1)~(4)の一つが達成できている。
課題(試験、レポート等)の学生への
フィードバック方法   
課題レポートに対しては、添削返却もしくは解説講評のいずれかでフィードバックする。課題発表に対しては、その場で質疑応答や講評を実施する。

持続可能な開発目標(SDGs)との関連
SDGs 関連内容
13.気候変動に 具体的な対策を 気候変動に関わる諸過程、実態把握、影響予測等を学修する
11.住み続けられる まちづくりを 自然災害に対して強靭な都市基盤を構築するために必要なハード・ソフト双方の技術の現状と課題について学修する

教科書    タイトル 著者名 発行所 出版年 ISBN ボタン
最新の研究資料および参考資料適宜配付する。


能動的学習の授業手法
手法    授業実施回等   
Think,Pair & Share 毎回

授業改善点など    未開講授業につき、履修学生の反応を探りながら授業改善を適宜実施する。
前年度授業アンケート結果    前年度は開講されていない授業科目のため、アンケート結果はありません。
備考   
更新日時    2021年03月20日 11時22分05秒